2012年09月22日

ガーベラ

ずっとどこかにあったのに、埃をかぶっていたもの。
瓦礫に埋れたお気に入り。

大切な言葉が瞬いて、頭を過って、その鼓動や息遣いが、すこしだけ近付いた。
どうして忘れていられたんだろう。
ごめんね。ごめんね。

打たれ弱くて、甘ったれで、泣き虫のわたしが生き返りそう。
小さな手足がもがくかんじ。
たぶんもうちょっとだけかかるから、ここでころしてしまわないように、わたしは息を潜めて耳を済ます。
いろんな事を沈めて過ごしすぎたな。どおりで息苦しかったわけだ。
ばかだなあ。
こうまでして守ろうとしていたものがあんな自分だったなんて、見当違いも良いところだ。
ずいぶん色々なものをないがしろにしたな。かわいそうに。


胃の中のぜんぶと一緒に、心の膿も少し減ったかな。
でもこういう涙は違うな。まだ泣けてない。
瓦礫をどかすには、まだ休息が必要。
夜のけもの道を、びくびくしながら歩いたり走ろうとしたりとまったりしている。
わたしは虎なんかじゃなくて、もっとこどもで弱々しい生き物だ。

正直ガーベラにはまだすこしはやいのだけれど、できるだけ長い間、覚えていられるように。
ごめんね、願わくば、もうすこしだけまっていてね。
どうかこのまま、わたしが生まれ直してくれますように。


「手が触れた 白い闇の中で」
ガーベラ/スピッツ
posted by はるな at 01:59| Comment(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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